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多加木のいえ

多加木のいえ

子どもの頃夢見た幸せの中心、そこで暮らす贅沢

家族構成夫(37歳)妻(37歳)子ども(6歳・1歳)

生涯の住まいを求めて

安江さんとは2018年の家づくり相談会以来のお付き合いですが、そこでの相談からこの家の引き渡しまでおよそ4年弱、優柔不断でなかなか決めきれない私たち夫婦と辛抱強く関わって頂き、感謝しかありません。
特に前からの知り合いでもなかった私たちが安江さんを知ったきっかけは、ホームページの施工例でした。
当時、決まった土地に家を建てて頂けるところを探してハウスメーカー含め施工例を色々見ていたのですが、どれも私たちにはカッコ良過ぎると言いますか、色や素材使いにアクセントを付けたり、海外の雰囲気を模したり、生涯住み続けられる飽きのこない家がいいなと思っていたので、毎日暮らす家だと、そう言う部分が少しうるさく感じるだろうなと思って、なかなか決めきれずにいました。
そんなときに、ふと目に留まったのが「光町のいえ」でした。庭からの明るい光が差し込んだダイニングからリビングを望む写真を見て、背伸びをした感じがない、いい意味で普通でちょうど良さそうな家だなと感じたことを覚えています。設計いただいた家もそうですが、安江さんのつくる家って、見たときに引っ掛かるところが何も無いんですよね。整然として余計なものがなく、毎日心地よく暮らすための機能が過不足なくそこにあるような、そんな佇まいに惹かれて、調べるとちょうど近くで相談会があるタイミングでしたので、一度お話をと思ったのでした。

プラン決定へのアプローチ

4年かかってこんなことを言うのも恐縮ですが、個人的には安江さんとの家づくりは、大きなトラブルもなく、順調だったと思っています。
家づくりは、期日がある中で調整すべきこと、判断すべきことが思った以上にたくさんあるので、いかにスムーズに要所要所を決定しながら引き渡しまで到達できるかは大事なポイントで、中でも「プランの決定」は家づくりの根幹となる最も重要なプロセスだと思うのですが、ここがとても早かったのが良かったと思っています。ファーストプランから理想に近い形をご提案いただいたことで、目指すべき方向性が明確となり、早い段階から収納や家具等の細かい部分を時間をかけて検討することができました。実際、最終的に建てた家は、ファーストプランから少し間取りを変更したぐらいで、ほとんど形を変えていません。私たちの、家づくりにおける言葉にならない様々な希望を巧みに引き出して汲み取り、上手くプランに反映いただいたおかげだと思っています。

家づくりの主体

また、意外だったのが、安江さんからは、私たちのああしたい、こうしたいというのを、見た目を理由に断られたことがなかったことです。これだけ整然とした美しい家を建てる方なので、設計する家にも自身の作品としての基準や美学があって、施主といえども立ち入れない領域があるんだろうなと、依頼する前には漠然と思っていたのですが、全くそんなことはなく、むしろそういった話にも親身に寄り添っていただきました。感覚としては「自身の思いを作品として表現する芸術家」というより「患者の思いに耳を傾けて治療方針を提案する医師」に近いかもしれません。第一線で活躍する専門家の方に、素人丸出しの意見もなかなか言いづらかったりするものですが、安江さんはそんな建築家然としたところもなく(褒めてます!)、持ち前の人当たりの良さ、懐の深さからどんな些細なことでも気兼ねなく相談でき、ありがたかったです。私たちのまとまりのない様々な要望を整理し叶え、都度修正を行いながらも、完成度の高い家を設計できるのは、経験や知識、センスの成せる技だろうと思いますし、大変骨の折れる作業であったろうと感服します。

ハロー、マイ・ホーム

3回目にしてようやく納得できると言われる家づくりで、1回の挑戦でそこまで到達したい。4年前、私たちは安江さんにそんな無茶なお願いをしました。
「理想の家」に囚われてマイホームハイ状態の私たちの住まいの主治医として、丁寧な問診から、二転三転する要望への軌道修正まで根気よくサポートいただいたことで、私たちにとっての「本当の理想の家」を実現することができました。
目線の高さから差をつけたスイッチや、引き込み時に存在感が消える戸など、住み始めてからも心地いい空間づくりのための建築家の細かな気配りを数々発見し、暮らすほどに愛着が深まっていくのを実感します。賃貸の時と比べ、家で過ごす時間が格段に増えました。
いつだったか、安江さんから「自分が設計した家のお施主さんからは、内覧会の開催や動画撮影の依頼をあまり断られない」とお聞きしました。本人は施主の人柄を差しておっしゃっているようでしたが、私は、単純に施主の家に対する満足度が高いということも要因としてあると思っています。自慢のマイホームはできるだけ多くの人に見てもらいたいと思うものです。個人美術館の学芸員さながら、玄関から押入れに至るまでくまなく説明したい。私たちも写真や文章では紹介しきれないこの家の魅力をまだまだたくさん抱えています。これから家づくりを検討されている方で、安江さんが設計した家を見たいという方がいらっしゃったら、いつでもご相談ください。
たとえ、3回建てる機会があっても、3回とも同じこの家を建てたい。そう思える自慢のマイホームと共にお待ちしています。

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